小ネタ 中太風味




「……」

「何だ手前先刻から黙ッて見ていれば」

「……中也」

「此れ以上気持ち悪い顔で此方見詰めンじゃねェぞ」

「中也は死にたいッて思わ無いの?」

「誰が手前の都合になンざホイホイ付き合うかよ」

「じゃァ、教えて。何で中也は私が死にそうに成ッたら、

何時も何時もホイホイ付いて来るの」


『中也は優しいね、誰も彼も助けたいだなンて。

出来やしないのに』


「……手前が、其の拙い命を、無駄にするのを見てられねェッてだけだ」

0コメント

  • 1000 / 1000