〖太中〗忘愛症候群 ※注意書き必読
※太中になる予定
※中.也は出てきません
※国木.田君と太|宰が喧嘩してるだけの会話文だけ
※薄っすら暴力表現有ります注意
※モノローグや行動描写は後ほど加筆します
※感覚で読んで下さい
※入社試験を軽く匂わせていますが深くは考えないでください
※感覚で読んで下さい
「仮令中也の目が覚めた処で、私が顔を合わせる謂われは……」
「敵対関係に在るとしても、貴様の”相棒”だろう。……貴様等は、”其れだけの関係だッた”のか?」
「国木田君、随分なこと云うのだね」
「彼を見捨て、此処に来たのは紛れもなく貴様だ太宰。心配も迷惑も、数え切れない程掛けて来たのだろう。短い付き合いだが俺は否応なく実感させられた。相棒とは何か、何をするべきか、態々俺の理想を提示する迄もない筈だ。……貴様が一番判ッている、太宰」
「見詰め直せと? 今に成ッて、もう……遅いよ」
「巫山戯るなよ太宰! 何故向き合おうとしない!」
「如何せ、どンなに足掻こうが、救えない存在は救えないンだ……掌から、零れ落ちる」 「だから”相棒を見捨てても赦される”とでも云う心算か貴様は!」
「……ッ、きだ君……」
「貴様の詰まらない壁等で、無効化等で、大切な相棒の命を絶たれでもしてみろ、どれだけ苦しいと思ッている! 恐怖か?」
「…………然う、私は……恐い……」
「今のように私情を挟み込み、剰え己は関係がないとばかりに見殺すのか!」
「ふッ、国木田君ッたら、変わッたね、随分と」
「あ……?」
「”貴様のボォトは独り乗り”だとか何とか、以前私にも漏らしていたね……憶えているよ、其の割には何でもかンでも助けようと足掻いて……素敵だな、羨ましいな……でもね国木田君、君の理想に準えるとするならば、”其れは只の欲張りだよ”。無い物強請りだよ。手に入れたとしても孰れはどのような形であれ、喪う。私は其れに怯えている。其れを恐れ、忌み嫌い、私は此処に来た。……綺麗に成れはしないけれど、目の前で罪のない人達を殺すよりかは幾分か素敵だと踏ンだ。……私也に、頑張ッたのだよ? 褒められても善い気がするのだけれど、違うか……ッ、いだッ、」
「――貴様は焦ると口数が増え、人の話を受け流す。壁を作り引き籠る。持論を相手に提示すれば相手が己より焦り、情に付け込むことで恰もハッピィヱンドかのように仕立て上げる。貴様の苛付かせる遣り口だな。だが今回は明らかに動揺して、ミスリィドの成れの果てを俺に見せて仕舞ッた。之以上成れの果てを見せたくなければ、正直に答えろ」
「――太宰、救いたいのは誰だ?」
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