2016.10.26 00:00織|田作 生誕 10/26※太宰が例によって入水します 水中で、私はそっと息を止める。見えない虚像を見ようとして、ふと目を閉じる。〝失うばかりだから、もう手には何も戻らない〟だなんて。幼い誰かの声から、目を背けて。 「違うよ、私はね、此処に居ることで初めて、〝生〟を見つけたのだよ」 現在――いま――の私が、幼い私に言葉を投げ掛ける。幼い私はぴくりとも微笑まない。只...
2016.10.21 23:30液を〝愛〟と形容してみた※中|原|中|也 命日 追悼 10/22※例に依って中原が患っています 詳しいネタは後日掲載※バッドエンド※原作8巻うっすらバレ『一寸、やべェかもなァ……』 絞り出すような中也の言葉に、私は逸る気持ちを抑える事しか出来なかった。文面に込められた気持ちは生半可なそれではないだろう。数年、いや十年以上の付き合いの私達だ。気付かないことも...
2016.10.10 20:51中太 /文スト遺書/「こンなに寒い日は、厭でもあの日を思い出して仕舞うよ」「皆居なく成ッて仕舞うのは、此の浮世が……、誰かの書き連ねた物語――ストーリー――、だから?」 問答をすればする程に、冷たい雨が胸に、心に刺さる。脳裏に浮かぶのは、悪夢のように”書き連ねられた”、記憶。錯覚。其処から生まれる、抗いようのない、自殺願望。 けれど心の何処かに現れる、”逝き...